最近

仕事でプログラムを打った後にSRCをやると歯がゆい思いをさせられることがある。
変数ひとつとっても、型の指定ができないのが困る。プログラムを打ち始めたころは、型なんてSRCと同じで何でもOKにすればいいじゃんと思っていたっけど、慣れてくると型が分かれてた方が良いということに気がつく。
たとえば、数字しか入れない変数があった場合、SRCではちゃんと数字が入っているか確認する必要がある。変な文字列などが入ってしまった場合はめちゃくちゃな動作をして、しかも原因特定にも時間がかかる。これが最初から「この変数は数字しか入りません」と定義されていれば、異常な値が入ったときに例外エラーが出て構造上のミスにすぐ気がつく。
もっともSRCには例外エラーを出す機能なんて無いのだが(せいぜいイベントコマンドの引数を間違えたときのエラーメッセージくらい。もちろんSRCは開発ツールではないのでこれで十分ではある)
そしてもうひとつ困るのはVisualStudioのような開発環境が無いということ。SRCシナリオ作者は変数の状態やサブルーチンを目で直接追わなくてはならない。特に凝った事をしなければたいした問題ではないのだが、何百KBにも渡るインクルードを作成するときなど変数を確認するだけでも膨大な手間となる。
VisualStudioはその点、宣言されてない変数を扱おうとすれば警告を出し、=と==を間違えていれば警告を出し、渡すオブジェクトの型が違えば警告を出してくれる(警告ばかりだ)。
それだけでなく、関数の上にマウスをおけば引数一覧を出してくれるし、SRCで言えば「Ta…」と打った時点でTalkコマンドが候補として保管されたり、サブルーチンの上で右クリックをすれば「定義へ移動」でそのサブルーチンの所まで飛べる。
これに慣れてしまうとSRCのインクルード作成は手間だと感じるようになってしまう。実際、以前よりははるかに作業スピードは上昇しているのだが、総合開発環境での作業スピードと比較すると見劣りする。
最後に、総合開発環境にあってSRCの機能で一番欲しいのは一行ずつデバッグ機能だと思う。
これがあれば、全ての変数を監視しながらシナリオを動かせるので理論バグ潰しが格段に楽になる。
今更ながら全て無いものねだりであることに気がついた。
なければ作ればいいのだが開発環境を作るのはVB.NetSRCを作り直すより労力が要るだろうからやらない。
そこに労力を使うならSRCをVB6に移行する作業をしたほうが何倍もマシだろう。
しかしそろそろ真剣に移行することを考えないと次のWindowsではVB5は完全に死亡してしまうかもしれない。Vistaの時点ですでにいくつかの機能は正常に動かないのだから。
公式でやることが発表されたら及ばずながら手を上げるつもりだ。…やるのかな?